エイコー測器株式会社創立50周年記念

創立50周年を迎えて。

昭和41(1966)年2月10日にエイコー測器株式
会社を設立しまして、当社は満50年の記念すべき年を迎えることが出来ました。

繊維の張力測定器の製造販売からスタートした弊社は、時代の流れと共に、繊維から紙・フィルムの測定器に移行し、それと共に包装材印刷機制御装置、磁気テープ関連機器等の製造販売を手掛け、現在では光学関連フィルム、リチウムバッテリ、太陽電池等の材料素材製造・加工ラインや、流体・粉体を扱うトナー生産ラインの制御装置も手掛ける会社へと成長してきました。

会社を設立した共同経営者3名は何を思いこの会社を立ち上げ、50年後の今をどのように想像してたのかは、今となっては分かりませんが、資本金100万円、社員数6名、売上高860万円からスタートした会社が、資本金2300万円、社員数78名、売上高25億円へと成長したことをきっと喜んでいるに違いないと思います。

高度成長期からいくつもの景気の波を乗り越え、なんとか今日に至りましたのは、この会社を築き上げてきたOB・OGの皆様や社員の皆様の弛まぬ努力貢献と、仕入先会社、協力会社の関係各位の永年に亘る温かいご支援の賜物であり、多くの方々との出会いに有難く深甚なる感謝の意を表する次第です。

経営理念である「お客様のニーズに合わせた付加価値の高い製品と質の高いサービスを提供することにより、お客様から最も信頼される会社であり続ける」をモットーに社員一同専心努力いたしますので、関係各位の引き続き変わらぬご支援、ご愛顧を宜しくお願いいたします。

代表取締役社長 永井 一彦

部署編成・企業情報

本社(大阪営業所)

活動内容と取り組み

本社の役割として経理部・総務部を有しており、営業部・GS含め計8名が在籍しております。
経理部では経営成績や財政状態を知るために、売上や仕入れ等の動向を記録・管理を行っており、総務部では人事・労務管理、固定資産管理、福利厚生施策等を行っております。
営業部では西日本のお客様を担当し営業活動を実施しております。
GSは主に西日本のお客様を担当し保守・保全活動を実施しております。

東京営業所

活動内容

東京営業所は東日本を中心に、当社設備のお客様内での適正運用をお手伝いするサービスと、お客様の過去・現状・未来の生産計画のお手伝いをする営業を行っております。 さらに、お客様と共に力を合わせ、お客様のフォローアップも行っております。

今後の活動

生産拠点とは別にお客様に近い場所での拠点である事を生かし、関東地方を中心に、お客様により身近で、よりご満足頂けるよう、細部にわたり心遣いをし、生産設備のスムーズな運用のサポートを行っていきたいと思っております。

製造課

製造管理課は納期厳守・製造原価低減・品質向上の3つの目標を掲げ行動しています。

第1の目標 納期厳守

短納期に対応するため作業の分散化・標準化、工数削減を進めています。

第2の目標 製造原価低減

製造課で使用している部品の価格見直し、低価格な代替え品へ切り替えを進めています。
また、工数を削減するため各作業の明確な目標工数を設定し工数削減に向け取り組んでいます。

第3の目標 品質向上

品質向上に向けて各作業の手順書を作成し、誰が作業を行ってもミスなく同じ品質の製品が出来上がるような仕組みつくりに取り組んでいます。
課員が個々に明確な目標を持ち仕事に取り組み、その結果を毎月検証する勉強会を定期的に開催しています。
勉強会では様々な意見を交わし、その中には3つの目標に繋がる意見も多数出ています。

今後の活動

今後の展望としては、課員全員が気概と確信を持って仕事に取り組む課にしていきたいと思います。
気概を持つことにより自分の仕事に責任を持った積極的な行動ができ、納期厳守・製造原価低減に繋がると思います。
確信を持った仕事をすることで、間違いのない製品が製作でき、品質向上に繋がっていくと思います。
製造管理課は上記2つの言葉、”気概”と”確信”を行動指針とし仕事に取り組んでいきます。

管理課

今回50周年を迎える事で、製造管理課としても50年間大勢の人によって受け継がれてきました。
製造管理課の仕事の流れとしては、技術課より出てくる制御盤等の加工手配及び部品手配書により部品の手配をし価格交渉を行って原価低減に励んできました。
加工及び部品の手配が終わると出荷納期に間に合う様、納期管理を行います。
物が完成した後、指定納期日に合わせて出荷準備を行いチャータ便か混載便にて出荷します。
その他にも標準部品をロット買いして、常に安定した部品供給が出来る様努力しています。
今後製造管理課としてやっていく事は、良い物を安く購入していく事は今までも行ってきましたが部品も日々新しい物が出てきます。
新しい情報を得て技術にフィードバックしていく様行動していきます。
今まで以上にコストダウンを計れる様、課内で新しいアイデアを出し合い仕事に励みたいと思います。

開発課

活動内容

開発部は主にテンションを核とした、センサー及びコントローラの新製品開発、既設商品のモデルチェンジ、それらに組み入れる部品やソフトの開発を行っています。
具体的には、「試作品の設計→試作→性能や耐久性の試験→改良」になります。
また過去に出荷した特殊な製品のフォローなども行っています。

今後の活動

開発と言う役柄、純粋に技術的なトップを目指したいと考えています。
自由な雰囲気でありながら困難な場面では全員で対処する、製品作りに生きがいを感じられる職場環境の中で、お客様が本当に喜んでいただける製品作りを行います。

技術部(加工)

私たちの部署は技術部の「加工」と言われている設計部署になります。
電気設計から出される展開図や部品表に基づき制御盤の外形図、内部配置図、操作盤のデザインの作成、そしてお客様の承認後の加工手配、部品手配が主な仕事となります。
これらは板金設計ということになりますが、この他にメカ込みと言われる機械装置の設計も行います。
納期を守るためには我々の部署が遅れると後の工程に影響する為、この管理をしっかり行わなければならない部署です。
遅れることがないよう皆で常に意識してやっています。
メカ込み品としては、最近では社内のテスト機(ターレット付き搬送機)の設計を行っています。
これからの仕事の形態は変わってくるかも知れませんが、情熱をもち、夢を持ち、より良い製品を量産するために躍動できる部署としてより発展することを熱望いたします。

技術1部(1課・2課)

1課の活動と取組

第1技術部技術1課は光学フィルム及びリチウムバッテリーの生産ライン、加工ラインの制御装置を設計から試運転までの業務を主に行っています。
生産された製品は表立っていませんが、身の回りにある電子機器などに入っており、いろんな場面で活躍しています。
生産ラインの試運転は制御装置にボリュームがある為、日数が掛かります。
まだ組みあがったばかりの機械をパートごとに調整を進め、機械全体が生産できる準備が整い、生産運転が始まると、とても達成感があります。

今後の展開は、海外にも我々の制御装置を使ってくださるユーザー様が多くおりますので、どの国でも弊社の制御装置で生産された製品が活躍する事を広げていきたいと考えております。

2課の活動と取組

我が課のメンバーは私を含め現在、男性6名、女性2名の総勢8名にて日々設計業務を行っております。主な設計内容として、軟包装業界(食品用パッケージなどが主流)関連等の機械を製作するメーカより受注したフィルム搬送制御部分の設計を行っております。
制御を受注した機械の用途として、プラスチックフィルム自身の製造、製造されたフィルムを使用し、印刷、加工を施し最終製品の素材に応じたフィルム基材を生産する機械の各パートの制御に携わっています。

近年、最終製品のコストダウンによる機械自身の低価格化、新たなる素材応じた専用機の機能に対応した制御などの価格面、技術面への対応要求など、各機械メーカからの要求に応えるべく原価低減、制御方法等の検討をし、設計内容に反映しています。
また、わが社の制御装置も更新の時期に差し掛かり、アナログ制御からデジタル制御への移行の案件も多く発生しています。現状の制御状態を保ちつつ、更新により、お客様へのメリットが生み出せる事を考えながら設計することにより、お客様より“やっぱりエイコー測器の制御を選んでよかった”との声が聴けるよう日々の設計業務を行っています。

技術2部(1課・2課)

1課の活動と取組

第2技術部1課はフィルム搬送系制御装置の新規導入、更新改造の設計を行っております。
また、フィルム搬送系制御装置のほかにプラント制御系の業務を担当しています。
「装置を使う人」、「メンテナンスする人」の目線になって、ハード、ソフトを設計する様心がけています。

今後の活動としましては、1課のメンバー構成は比較的若い社員で構成されているので、まだ発展途上ではありますが、より良い装置、技術をお客様に提供していける様努力してまいりたいと思っております。

2課の活動と取組

第2技術部2課は、標準になりますラインドライブ装置を基本に、トナー設備や産業ロボットを使用した特殊装置などの設計、試運転を行っています。
若い課員が多く、日々色々な経験を積んで、若い力を発揮出来るように課員全員で業務に取り組んでいます。

今後の活動としましては、若さを活かして今まで以上に活気ある職場にしていこうと思っています。チャレンジ精神を忘れず、新しい業務にも、積極的に挑戦していきたいと考えています。
色々な経験を積む事により技術力アップを図り、お客様に御満足して頂けるような課にしていきたいと考えています。

技術3部

技術3部1課

我々、第3技術部1課では「エイコーさんに頼んで良かった!」と言って頂く事を最大の喜びとし、徹底したお客様視点による設計・レビューを、日(深)夜、お見積り工数度外視にて取り組んでおります。
製作していますのは、スタンドアロンの計測システムや、設備の運転管理システムを始め、数台~数十台のPCが連携する、工場全体の工程管理システムや、プラントの監視システム等、設備に関わる様々な情報技術システムを構築してきました。

最近では、設備に直結したソフト屋の知識と経験を生かし、これまでの受け身での製作のみでなく、能動的な情報技術システムの企画にも力を注いでおり、「ニッチな分野のソフトウェアでがっちり!」と、どこかで聞いた様なフレーズを胸に秘め、日々精進しております。

技術CS課

お客様からの「ありがとう」の声をお聞きしたい。
これをいつでも意識し、お困りになっている事を的確に把握し、経験を生かした最善策を短時間でご提案しています。
また設備稼働を最優先にし、的確なタイミングでの技術者の派遣を行っております。白髪が目立つメンバーが多い課となりますが、この白髪頭の中に詰まった経験がすばらしい部署です。
もちろん、将来を担う、後輩の技術指導もしっかりと考えて行動しております。

今後、よりお客様側に立ち、立ちはだかる難題でも、お客様と一緒に本気で考え、お客様と一緒に良い経験を蓄積する事により、予定外の設備停止を無くす事を最大の目的とし、いつでも将来を見据えたサービス体制を構築してまいります。

売上推移

人数推移

海外出張数

50年の軌跡

創業期(1966~1973)

主なリリース製品EICON-ES、ATM-300W、テンスターD、HSC-1000、LA-1・2

創業初期の製品開発

あらゆる繊維の紡糸・加工工程中における走行糸のテンションが測定でき他社の大型製品と比べても十分比肩し得る性能を特徴として販売を行った。

自動制御装置の開発

印刷機等の巻出し、巻取りの張力を制御する装置「EICON-**」を製造、パウダーブレーキやエアーブレーキも制御できた。以後の一連自動制御の基礎となるもの。(EICON-ES、EICON-ESK等)

このころ開発されたシート張力検出器は現在も販売されているロングセラー製品。(LAシリーズ)

第一転換期(1974~1983)

主なリリース製品ESP-2、HSC-1000E-2、EP-100・200、1R-DC、2R-DC、ESP-V

松本工場開設、東京営業所開設、大阪本社移転

松本工場を新設し主製品の生産拠点を大阪から松本へ移す。
第一次、二次オイルショックを難なく乗り越え売り上げは順調に伸びた時代。制御盤の製作形態の確立が成された時代。

シート制御の開発・確立

モータの電流を制御する事によりモータを速度で制御する一般的な手法と異なるトルク制御をDCモーターで行った。

この事により巻取部におけるテンションの安定性、巻姿の改善に大きく貢献した。

第二転換期(1984~2004)

主なリリース製品スリッター機制御装置、グラビア印刷機制御装置、VTC-*、VW-32、運転管理システム

松本工場増築、松本臨空工場新築

松本工場増築、臨空工場新築し売上も従業員数も大きく飛躍した時代。
ビデオテープ最盛期と言える時代。

ビデオテープ生産関連装置の開発

1980年代から'90年代に製造された、VHS方式の一般向けカセットテープを製造する過程で活躍した。

VTCシリーズはビデオテープをクリーニングすることからテープクリーナと呼ばれた。

VW シリーズは、大きなパンケーキ状ビデオテープからVHSカセットに小分けすることを自動化した。

新転換期(2005~)

主なリリース製品ED-5000、SC-5000、セクショナルドライブグラビア印刷機制御装置、プラント管理、PO-10、HS-5000

過去の実績とは全く異なる分野への進出

小規模な製品開発プラントから、中規模生産プラントを経て、大手企業様の主生産設備となる。

大規模生産プラントへも主メーカーとして携わった。また、生産に直結した、生産制御システム・品質やレシピ関連システムはもちろん、環境・エネルギーに関するシステム等の様々な主要設備・付帯設備システムにも携わった。

セクショナルコントローラ

従来、グラビア印刷機でインフィード、アウトフィード等のフィードロールは、ロール毎に設置されたモータによるセクショナルドライブが可能でしたが、印刷ユニットの版胴ロールについてはモータ制御系の精度不足が原因で印刷見当の変動となるため、版胴ロール間を機械的に結合して駆動する方法が用いられてきた。

セクショナルコントローラは複数モータの軸間位相差を極めて一定に保つことにより、印刷ユニットのセクショナルドライブ化を可能とした。